Story

私たちの歩みをまとめています。
ぜひ一緒に物語を紡いでいきましょう。

エピソード0 ~ReMind設立前夜~

退院した患者さんはどこへ?
ReMind代表の河合麻美です。
25年間、赤十字病院の理学療法士として不慮の事故や病気で心身が非自由になった方、高齢者や障がい者など多くの方々と関わってきました。長く続けてこれたのは、患者さんと治療を通して過ごすかけがえのない時間があたたかく素敵なものだったからです。

患者さんの一度しかない人生の大事な時間をより充実したものにしたいという想いが、より良い治療や学習の原動力になっていました。   
当初はベッドから動けない患者さんが、少しずつ起きて、立って…と同じ目標に向かって歩んでいく中で、勇気をもらうことも多々ありました。

「患者さん」と関わってきた一方で、救急車で運ばれる前や、退院した患者さんが地域の中で社会とのつながりが少なく、孤独に過ごす方々とも出会ってきました。そして、医療と地域の見えない壁を感じることもありました。

リハビリママ&パパの会勉強会(託児室付)

育児の壁…そして仲間たち
私は3回目の出産が双子で、なかなか外に出られず育児の壁にぶつかりました。「誰かと話したい!」と言う想いから、PTママの会(現リハビリママ&パパの会)を立ち上げました。

その活動から、たくさんの親御さんの育児の悩みや葛藤を聞く中で、母親は仕事との両立はもちろん、自身の産後の身体のケア、子どもの生活、成長や発達にも不安を抱えていることを知りました。

そのような経験を通して、子どもは親だけではなく、地域みんなで見守り、育てていけるような社会にしたいと思うようになったのです。

エピソード1 ~NPO法人設立~

はじめの一歩
これまでの患者さんとの関わりや自身の育児の壁、リハビリママ&パパの会での経験を通して、地域に住む誰もが入院前から退院後も何らかの形で、生活を支える仕組みができないかと考えるようになったのです。
それには、より密接に医療の現場と地域社会をつなげていく必要があると考えました。そこで病院を退職し、リハビリママ&パパの会で出逢った同じ想いを持つ仲間たちと共に、NPO設立という新たな一歩を踏み出しました。
設立に向けたクラウドファウンディングを実施。40日間で107名、目標額161%という予想を上回るご支援をいただき、2019年6月5日、NPO法人ReMindが設立されました。
6月17日には設立記念企画を開催し、医療福祉従事者の方、障がいがある方、老若男女、本当に多くの方に参加していただきました。

設立時の理事4名
設立記念企画@清水園様

エピソード2 ~順調な船出も、コロナの時代に~

スタートダッシュ

法人のスタート前から認知活動を兼ねて研修講師委託、イベント開催、メディア出演など理事が奔走していましたが、2019年11月27日、ヘルシーカフェのらをお借りしてReMindでまちの保健室を初主催。テーマは「ママのためのカラダと骨盤ケア」。もちろんお子様連れで参加できるイベントでした。

はじめて主催したまちの保健室の様子

年度後半にかけては、アスレチックトレーナー、管理栄養士とともに理学療法士がスポーツ庁の委託事業で中学校の部活動サポートを実施。
子育て支援事業として落合氏を講師に迎えてのポジティブ・ディシプリン講座を開催。活動の幅を広げていきました。

落合氏を講師にポジティブ・ディシプリン講座
部活動サポートの様子

コロナの足音

しかし、順調な滑り出しの傍らで中国で新しい感染症が猛威を振るっているいるとの報道がされ、あれよあれよという間に世界中に蔓延していきました。新型コロナウイルス感染症は私たちの活動内容を大きく見直す必要に迫られることになったのです。

エピソード3 今、できることをしよう~

こんな時代だからつながりを大切に

2020年4月、新型コロナウィルス感染症の拡大に対する緊急事態宣言が7都府県に発令されました。飲食店・娯楽施設は営業を、学校や公民館は立ち入りを、市民は外出を自粛することにより様々な社会課題が生まれました。ReMindもこれまで人が集まる活動が主体であったので事業計画が全て白紙に戻りました。
4月、ReMindの軸を作るべく「未来カイギ」という正会員(アクティブメンバー)交流会をオンラインで開催しました。ここから活動はオンラインでできることに大きく舵を切っていきました。

zoom未来カイギの様子

メンバー限定でオンライン勉強会&交流会を定期開催(これが後のオンライン健康居酒屋の前身となります)。

外部向けにはYouTubeチャンネルを開設して、「ReMindの楽屋」として多様なゲストをお招きしてインタビューを公開しました。
また産婦人科の対馬医師、前出の落合氏らと共同で「女性のこころと身体のオンライン相談室」を全4回で開設。これも後の女性支援のためのPlatform Woman JAPANの設立に繋がっています。

オンライン相談室の様子

2020年も秋口に入り、リアルで小規模の活動を少しずつ再開していきます。さいたま市のケアラーズカフェ・「ティトークのさか」でのまちの保健室を開催したり、日本Keeogo協会主催のウォーキングサッカーに参加させていただいたり、オンラインで繋いできたご縁をしっかり足跡に残すこともできてきました。

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